2010年02月03日

カッティングシートで作る看板の流れ

いつもご拝読いただきありがとうございます

先日は、カッティングシートの幅などについてUPしました

今回は、そのカッティングシートを実際にカットして看板に貼り付けるまでの流れをUPいたします

▼こちらは前回UPしたカッティングシートです
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最近は、看板も写真が入ったり、デザインが複雑化したり、また定期的に看板の内容を変えるといったケースが多い事からシートに印刷をして貼るというケースが増えました

しかし、耐候性(耐久性)が必要な場合は、まだまだカッティングシートによる方法をとります
(本来カッティングシート=中川ケミカル社製品を言うのですが、他の類似製品も含め総称で呼ばれていますが、メーカーごとに製品名が本当はあるのです)

固い事は一般のお客さまには関係の無い事で、この場ではカッティングシートと呼ばせていただきます

さて、この門型?の機械、何かご存知です?
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この門型の機械が、カッティングマシーンです(カッティングプロッタともいいます)

役割は、その中にかかっているカッティングシート(以後:シートと称します)をカットする機械です

それでは、実際にシートをカットをしてみましょう!

と言いたいところですが、

このシートは既にカットが完了しています

写真では、分からないと思いますが

ご覧ください
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驚いた方もいるかも知れませんが、カッティングマシーンは、ただシートをカットするだけの機械なのです

カットしたシートの不要な所は、今だ人の手で除去しないといけないのです
(この作業を業界では「かす取り」等と言っていますがお客さまに、そのままの言葉でお話すると大変失礼な言葉ですよね・・・)

私もこの業界に入るまでは、機械が全て自動でしてくれると思っていました・・・

アップで見てみましょう
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ご理解いただけました?

カッティングマシンにセットしたシートを、内臓ローラーで前後に動かしながら、カッター刃が左右に動く事によって、シートの全ての面をカットするのです。

もし、その刃が悪かったり、刃の圧力が弱かったりしてきちんとカットできなかった場合は、そのシートは使えなくなりますので事前にテストカット、刃圧調整をして実際の商品のカットに入ります

では、シートを作業台に移して除去の続きを行います
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こうして、見ると簡単そうに見えると思いますが
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▼どこをカッティングマシーンが、カットしているか分かります?
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▼指先に、髪の毛ほどの線が見えます?この線がカットした後です
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この線をたよりに、不要な所のみを除去していきます


かなり目が疲れるので、親子でされている看板屋さんでは、
よく息子さんがこの作業をしています
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カッティングマシンと聞けば凄いマシンって感じですが、
本当にカットのみしかできず、後はこの様に静観しています・・・
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いつも、この除去したシート(文字)が、勿体ない気がします
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これで、除去作業の完了です
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次は、看板に貼る為の工程に入ります

実際に必要なサイズより、周囲を少し大きく手作業でカットします
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1ミリ単位できちんとカットします
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この様子を見たほとんどのお客さまはこう言われます
「この切った残りは使えないのですか?」
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何かの補修用には使えますが、あまり小さいのは勿体ないけど処分しています・・・

次に、カットしたシートを看板に貼り付ける為用のシートを重ね貼りをします
(アプリケーションシートやリタックシート等と呼んでいます)
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上記の作業・加工をアプリケーション加工(以後:アプリ加工)・リタック加工等と
よんでいます

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コアでは、アプリ加工をこのローラーで行っています
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きちんと合わせて、重ねたシートをローラーで挟みます
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重ねたアプリケーションシート(透明)を、そっと剥しています
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アプリケーションシートの台紙(離罫紙:りけいし)の端から少し中に入った所で
直線に切り取ります
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そして、ローラーをまわして圧着します
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今度は、ローラーを挟んで反対側の端から、リタックシートの台紙を剥します
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全て剥すとこうなります
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そして、ローラーをまわしてシート同士を圧着させていきます
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ずっとまわしていきます
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出てきたシートを手で送りながらローラーをまわします
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こうして、アプリ加工完了です
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▲青いシートの上に透明のアプリケーションシートを貼っているのですよ、綺麗でしょ

ローラーを使う事によりエアーの混入だけでなく、シートやアプリケーションシートを伸ばす事もないので、寸分の狂いもなくアプリ加工ができます
(1.2メータ×3.0メーターのシートでも、今回同様の精度の高い加が可能です)

角をめくるとこの状態です
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次は、アプリ加工したシートをアルミ複合板に貼り付けます
(アルミ複合板については、看板豆知識の中にUPしています)

◆コアでは、アルミ複合板にシートを貼る時もこのローラーで貼っています

新品のアルミ複合板には、保護用のビニールが貼られています
(このアルミ複合板は、事前に今回必要なサイズにカットしています)
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まずは、ローラーにアルミ複合板を通します
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ローラーを傷付けないように、下地となるアルミ複合板より大きめにシートの周囲を残しているので、貼り付ける前に実際にはった時の角になる位置に印を付けます
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印を付けたらローラーに通します
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先ほど付けた印に合わせていきます
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慎重に合わせます
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ずれないようにローラーを降ろします
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そして、先ほどと同じように台紙を残してシートをめくります
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また、登場するのが離罫紙(りけいし)カッターと呼ばれるカッターで台紙を切り取ります
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▼これが、その離罫紙(りけいし)カッターです
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台紙を切りとったら、ローラーをまわしてシートをアルミ複合板に圧着していきます
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これで、台紙を切り取った側は圧着完了です
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次は、シートの反対側をめくり台紙を剥していきます
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▲青色のシートの裏が白いのは、色の付いたシートを重ね貼りした場合に下にあるシートの色が透過し難いように、裏面を白や薄いグレーに処理する事で、透過防止処理をしているからです
 例:真っ黒なシートの上に、レモン色のような透明度の高いシートを重ねて貼ると、下地の黒が浮き出てレモン色が黒っぽくなるような、現象を透過するという表現を使います

そっと丁寧に剥していきます
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これで、台紙を剥す作業は完了です
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この状態でゆっくりしていると、シートの裏面の糊にほこりが付着したらいけないので、一息つく間もなく、今度はローラーを反転していきます
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すると、ローラーの下からシートがアルミ複合板に貼られて出てきますs-2010-02-02081.jpg


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綺麗でしょ
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次は、周囲の処理を行います
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今回、2枚のアルミ複合板看板を連結して取付けるので
左右の縦の辺になる箇所は飛出たシートを裏面に向けて包みこみます
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上下の辺は、スライド式のレールに入れて取付けるので、アルミ複合板の端でカットします

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手作業で丁寧に折っていきます
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UPで見るとこのようになっています
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看板屋さんでこの距離で眺めていたら怒られそうな気がしても
私どもコアは、作業風景や工程、使用する材料、材料を梱包しているラベル・メーカー・品名まで、ぜひ見ていただきたいです

包み込むシートを何度も往復するように、手で折り曲げていきます
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▲写真奥側:まだ完全に折れていないですね

▼写真奥側:ほとんど裏側へ折られていますね
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包みこみ完了です
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包みこんだ裏面は
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▲こうなっています

シートの貼り付け、周囲の包み込みが完了したら、今度はアプリケーションを剥します
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結構強力についているんです
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無事に剥がれました
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剥したアプリは、コアでは再使用などは切いたしません
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▲アプリケーションを、再使用をしようとすると看板その物よりも、剥すアプリケーションシートを再使用できるように、作業をする為に意識が看板に集中せずに、アプリケーションに意識が向いていまう他、作業時間も大幅にかかります

その為、品質低下だけでなく、作業時間の増幅によりお客さまへのご請求額にも反映されているケースが多いようです

◆このような理由で、アプリケーションシートの再使用は、コアでは一切しません


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再度、周囲を確認していきます
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OKです
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▲仕上がりが綺麗だと気持ちも良いです

これで、完了
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ではありません

連結して取り付けるので、連結するパネル同士の精度を確認します
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精度の方は
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完璧です
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UPで見ても完璧です
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少し離れたら
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もう継ぎ目が分からないですね

細かな所に、手を入れるか入れないかで、仕上がりは大きく変わります

看板や販売促進ツールを製作・施工していると、このような小さな事って沢山あります。手を抜いても気が付くお客様は、まず、いないと思いますが、細かな所や見えない所を、きちんと仕上げて綺麗で質の高い商品をお届けできた時に、製作・施工をした者にしか味わえない喜びってあるんですよ

今回、製作したアルミ複合板看板の取付工事の記事は、またあらためてUPいたしますので、またご訪問いただければ嬉しく思います

◆参考にですが、今回使用した材料は下記の製品を使用しています
  看板下地板→アルミ複合板  =住友ベークライト社製 デラニウム
  表面シート→屋外看板用シート=東洋インキ製造社製 ダイナカル

本日の、看板豆知識「カッティングシートで作る看板の流れ」でした

大変長文にわたりお付き合いいただきありがとうございました
  ブログ管理者のホームページもお願いします
看板.横断幕.懸垂幕.のぼり旗.製作会社 北九州/福岡コア



posted by コア at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 看板豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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